「一対一対応」はどんな問題集?
「一対一対応の演習-微積分編」は東京出版から出版されている問題集です.
こんな感じで最初に「例題とその解答」があり,下に「類題」が載っています.
まさに例題と演習問題の一対一対応!!
例題については大学入試で問われる典型パターンをある程度網羅しているので,チャートやFocus Goldのような分厚い参考書を利用する時間がない受験生には特にオススメです
ちなみに一対一対応シリーズは全部で6種類あります(亜種を含めるともう少し多いですが・・・)
- 一対一対応の演習:数学I
- 一対一対応の演習:数学A
- 一対一対応の演習:数学II
- 一対一対応の演習:数学B
- 一対一対応の演習:数学Ⅲ(微分積分)
- 一対一対応の演習:数学Ⅲ(曲線・複素数)
以下では「一対一対応の演習:数学Ⅲ(微分積分)」にフォーカスしてその特徴などを書こうと思います
問題数と難易度は?
では数学Ⅲ微積分編の特徴を問題数や問題難度に注目して書いていこうと思います
問題数について
例題75問と演習75問の合計150問
⏩⏩ 問題集にしては少ない!
⏩⏩ 時短術に使える!
問題の難度について
例題・類題ともに難関大学の問題の改題が多く出されています.
なので基礎から学べる丁寧な問題集・参考書のイメージで使用するとかなり痛い目を見ることになるので注意してください.
⏩基礎的な計算問題も数問はある…けどメインは記述試験に向けた演習
なので「0から勉強したい人が使う問題集」というよりは「基礎を理解した上で,応用レベルまで実力を引き上げるための問題集」のような位置付けになります!!
類似レベルの問題集とはどう使い分けるの?
類似の問題集としては例えば
理系数学の良問プラチカ 数学3
やさしい理系数学
などが挙げられます.
問題レベルとしては似ていますが,
一対一対応 ⏩ 解法を例題で学んで,演習問題で学んだ解法を再現することを目的としている
プラチカ・やさ理 など⏩ 実践を意識しているので,数ある解法から自分で選択する必要がある
「解法を知り・理解する」段階にいる人には是非とも使ってほしい一冊です!!
まとめ
現段階で「基礎演習が完了している」けど受験問題を“初見で”レベルには達していない人が短期で仕上げることを目的に使うのが良いと思います
がしかし…何度も警告はしておきますが
掲載されている問題の難度は高いので購入の際は覚悟をしておいてください…!!
私の個人的な意見ですが,使用にあたっての推奨偏差値は55以上です
現役生については,数学Ⅲの進度によっては積分の演習が不足する可能性があります…が,受験では積分の計算問題だけでなく記述・論述問題が頻出です.
しかも網羅系参考書だと分厚いので気が滅入ってきます…
なので基本的な考え方を一通り学べる「一対一対応」は利便性に優れているので,ぜひ使用を検討してみてください!!!
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