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[プラチカ]はどのレベルの受験生が使用するべき問題集なのか?使い方や特徴・注意点を解説.

河合塾
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プラチカってどんな参考書?

プラチカは河合塾から出版されている数学の参考書です.

理系大学受験者文系の難関国立大学受験者には広く知られている問題集の1つだと思います.

したがって、問題の難易度は高く,“数学が得意”・”数学を武器に戦いたい人”が使用することが望ましい一冊になっています.一方で,その知名度から受験生に好んで購入されるため“ミスマッチ”が非常に多い一冊にもなっております.

この記事では,そのような「ミスマッチ」が起こらないように特徴・レベル・注意点の3つを解説していこうと思います.

特徴:問題数について

プラチカには

  • 文系の数学の良問プラチカ数学IAIIB
  • 理系の数学の良問プラチカ数学IAIIB
  • 理系の数学の良問プラチカ数学III

の全3冊があります.最初に、各参考書の問題数をみてみましょう!

文系数学IAIIB理系数学IAIIB理系数学III
149問153問76問

さあ、ここで注目するべきは理系の問題数の合計です.

[理系]153題+76題=229題,これは同レベルの問題集である大学入試数学問題集理系262よりも33題少ないものになっています. なので,262を使うよりはコンパクトと言えるでしょう.

また、数Ⅲが別冊での販売になっているので、理系受験生としては選択に幅を作れるのでいいでしょう.

◎ 各問題集は問題数がそこまで多くないので取り掛かりやすい
◎ 理系プラチカは数Ⅲまで含めた総問題数が262よりコンパクトな作り

各プラチカの問題のレベルは?

ここからは,各参考書の問題レベルをそれぞれ見ていきましょう.

文系数学の良問プラチカ数学IAIIB

理系プラチカ数学IAIIBよりも難度が高い.
・つまり文系向けではなく理系向け.
・「整数」分野の問題数が若干物寂しい.
・問題は「標準」〜「やや難」
・使用に際し,数学の偏差値は58以上は欲しい.
・得意をさらに伸ばし,実力UPを図る問題集
・受験期の夏〜秋頃に一気に解いておきたい

文系数学の良問プラチカ数学IAIIBの購入は>>こちら<<

理系数学の良問プラチカ数学IAIIB

・先程と違い、こちらの方は文系の使用を推奨.
・解説は平易に書かれているので、理解しやすい.
・問題は「標準以上」
・使用に際し,偏差値は54以上は欲しい
・「考える力」を身につけ,数学を武器にするための1冊
・受験期の夏〜秋頃に一気に解いておきたい

理系数学の良問プラチカ数学IAIIBの購入は>>こちら<<

理系数学の良問プラチカ数学Ⅲ

・問題数が79題と少ないので網羅性は低め
⇨少ない問題から"何を学ぶか"を意識しながら解いてほしい一冊
・数Ⅲの問題集としては難度が高め.
・全統模試の偏差値が55以上あれば挑戦しても大丈夫
・夏頃までに数Ⅲの範囲が終わらない学校は使用を断念した方が良い.
⇨「チャート」+「基礎問題精講,標準問題精講」の方が安定する

理系数学の良問プラチカ数学Ⅲの購入は>>こちら<<

志望校のレベルは?

志望校のレベルとしては、理系なら旧帝大学を含む上位国公立大学や早慶理科大などの難関私立を目指す受験生の使用が好ましいと思います.

使用に際して注意点を知っておく

使用に関しては,次の注意点を確認しておきましょう.

・基礎の習得は大前提

受験期になって「演習本が欲しい!」となった時に手に取る一冊ではないです.

必ずチャートやFocus Goldのような網羅系参考書を事前に解いていて,かつある程度理解ができている受験生が使うと意味があると思います.背伸びをせず、基礎固めをしてから挑みましょう.

でないと、受験数学における疾患の1つ「プラチカ病」を患ってしまいます.

また,数Ⅲプラチカに関しては”プラエリ”や”総合的な研究”などの解説が豊富な参考書との併用もオススメです.

併せて読みたい問題集

・プラチカを扱うめに解いておきたい参考書:標準問題精講

・少し上のレベルを目指す!:やさしい理系数学

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