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【令和7年度試験】試作問題の方向性と試作問題

浪人生
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今回は独立行政法人大学入試センターより公開された「令和7年度共通テスト試作問題」の問題を参照し,変更点などを見ていこうと思います.

概要

『数学I, 1数学A』の概要

大きな改変は次の2つでしょう.

全問必答になる

センター試験・共通テストとも, 数学IAは第3問〜第5問が選択問題で,確率・整数・図形の性質の中から2つを選べば良かったので, 自分の得意・不得意によって戦略を立てることができました.

しかし,今回の試行問題では大問が4つに減らされ, 全問が必答になったので,数学IAの全分野を網羅する必要があり,特に大3問の「図形の性質」は苦手意識のある人が多いので,現高校1年生はその辺りを意識して日頃の勉強をしておくと良いかもしれません.

整数が無くなる

受験数学において一つの難所であった『整数の性質』が今回の試行問題では大問ごと無くなりました.共通テストでは対策を適切にすれば満点も十分に狙える分野だっただけにショックは大きいと思います.

また,旧教育課程では単元として『整数』が存在しておましたが,令和4年度以降適用の新教育課程においては『数学と人間活動』という単元に整数が吸収される形になったので,多くの学校では授業から存在を消すと思います.

これにより,令和7年度以降の大学個別入試(いわゆる2次試験)以降は整数の問題を減らす方向で動いているようです.受験数学における良問や年を代表する難問が整数から生まれることも多いので,その点においては非常に残念です.(※東大ではほぼ毎年出題)

また,整数が無くなることで融合問題の幅が非常に狭くなるので,問題の煩雑度が下がる気がします.

『数学II, 数学B, 数学C』の概要

数学II, B, Cにおける改変は次の2つでしょう

試験時間が70分6題になる

従来の共通テストなら試験時間60分に対して4題(小問+微積+数列+ベクトル)の出題だったのが,今回は時間が10分増加し, 大問が2つ増加しました.

受験生にとっては負担増な気がしますが,下にも載っている通り,大問1つあたりの問題量は若干軽くなり,解きやすくあっている気はします.しかし,高得点を取るためには高い計算能力全分野に対する網羅的な理解が必須になるので対策は建てづらいと思います.

また,共通テストの日程を考えると数学IAと数学IIBがともに70分になると,受験生には集中力の持続が求められるので,140分(ほぼ連続になる)の試験に耐えうるだけの忍耐力を日頃の学習から養成しておくことは非常に重要だと思います.

※数学IIBは計算ミスが命取りになるため.

複素数平面の登場

旧教育課程においては数学Ⅲの単元だった『複素数平面』が今回の試行問題より初めて複素数平面が問題として登場しました.多くの学校では文系でも数学Cまでは授業を開講する動きになるので,文系受験生にとっては負担が大幅増になる予感です.

大半の受験生が「数列」「ベクトル」「複素数平面」の選択をすると考えられるが,複素数平面の理解には「ベクトル」の理解が必須なので数学Cに苦手意識を持つと得点を大幅に落とす可能性があります.

特色のある問題をいくつかあげていきます.

試作問題 [数学IA]

数学IAのリンクはこちら

○第1問

二次方程式・二次関数に関する問題です.例年通りの難度や問題量であまりサプライズはありません.

○第2問, 第4問

まずは問題量が非常に多い.

データ量の関係で割愛させてもらいます.(リンクをご覧ください).

  • 問題文を早く正確に読み,状況設定を理解する力
  • 計算を早く正確に行う力
  • 表から様々な情報を汲み取る力

など,様々な力が要求されている問題に感じました.しっかりと対策をしないと70分で解ききることはマズ不可能だと思います.

試作問題[数学IIB]

数学IIB・Cのリンクはこちら

第1問

第1問に関しては,例年なら小門集合の部分ですが,今回は「三角関数」と分野が限定されています.大問数が多いので,問題の難度は下がっているように感じます.(1)の問題に関しては,教科書レベルの問いなので非常に易しいでしょう.

また,(2)に関しても教科書の章末問題レベルなので非常に易しい問題のセットになっています

○第4問

第4問の選択問題[数列]は例年のものよりも問題設定が易しく,計算が煩雑ではないように感じます.

○第7問

こちらは今回の試作問題より初めて導入された「複素数」からの問題です. 以前より頻出単元の三角関数や指数・対数関数, 数列やベクトルと違い,問題に手探り感がある印象です.

問題の設定がやや複雑であり,問題を共通テスト用のレイアウトしているため,複素数ならではの解法の自由度が失われ,雁字搦めで問題をとかなければいけない印象を受け,誘導に正確に乗る力を必要とします.

また,問題設定は問題集での典型パターンではなくので,共通テスト用の対策を別でやらないと限られた時間ないで解くことは困難だと思います.

受験生の負担はどうなるか?

数学IA, 数学IIB・Cともに問題量は年々増え,負担は確実に増えているように感じます.

また,問題の難度も上がっていることから,得点の平均点も下がってきている印象です.

すると,上位層と下位層の差はより開くことになります.受験生の勉強スケジュールはより前倒しをして,高校1年生から勉強を始めないと復習の時間が全く足りなくなる恐れがありますので,現高校1年生はより早い対策を意識して問題を解くようにしましょう.

勉強に役に立つ参考書は以下の記事にありますので,参考にしてください.

コメント

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