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【2024年】埼玉大学:入試問題に「2年前と全く同じ問題」が出題されていた件について

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2024年2月25日に実施された埼玉大学の個別入試において

英語の第3問・自由英作文の問題文が2022年度と一言一句まったく同じという珍事件が起きました

会場で受けた受験生も戸惑い・・・

試験会場で解いていたという受験生は

自分の問題文だけ2年前のプリントの残りが出されたんじゃないか・・・?

と思ってしまったそうです・・・笑

なぜ、埼玉大学は「まったく同じ問題」を出題したのでしょうか?

まず、問題文はこちらになります。

問題を日本語にすると

「政府は宇宙の探索(例えば、月や他の惑星への旅行など)にできるだけ多くの資金をかけるべきだと考える人がいます。これに対し、政府はこのお金を地球上での基本的なニーズのために使うべきだと考える人もいます。あなたはこれらの2つの意見のうちどちらに賛成ですか?答えを裏付ける具体的な理由と詳細を使用して答えてください。」になります。

問題文の英語自体はそこまで難しくありませんが、大変なのはこれについて「英語で答えること」だと言えます。

120~150字というかなり長めの自由英作文の問題ということで、なかなか難しいですね。

埼玉大学は入試過去問題活用宣言に参加

なお、今年度の埼玉大学の入試要項には、『本学は、「入試過去問題活用宣言」に参加しており、個別学力検査において、本学だけでなく「入試過去問題活用宣言」参加校の過去問題を利用する場合がある。』との記載がありました。

なので「過去問とまったく同じ問題が出題された!」とSNSでは話題になりましたが、埼玉大学は事前に入試要項でも記載しており、それに則って出題したのだと思われます。

チェックポイント

・入試要項に出題の可能性が明記されていた

過去問を解いている人が有利になる試験を出題していいのか?

過去問を解いていない人が不利になるから、不平等じゃないか?と思う人もいるかもしれません

しかし、塾や予備校が予想問題をたくさん作り、毎年「どれくらい的中したか」がネット上で情報として公開されている現代において、「一般試験における平等性」というのはどこまでいっても担保し切れないものです。

man in white shirt using macbook pro

逆に今回の問題の出題意図を考えると、

2022年に埼玉大学では宇宙探索についての英作文問題が出題されたから、

数年は同じテーマの問題は出題されないだろう

という分析を行った受験生や先生・塾や予備校の関係者を出し抜く問題だった

という見方もできるかもしれません。

「過去問で出たからといって、もう出題されることはない」という予想を裏切ったという意味で、これからの予想を難しくし、逆説的に今後の入試の平等性を担保した問題だったと言えると思います。

過去問の勉強は徹底的にしたほうがいい

いかがでしょうか? 個人的な意見を言わせていただくのであれば、今回の問題は「出題としてアリ」だと感じました。受験生の中には、「過去に出題された問題はもう出ないから、あんまり力を入れなくていいや!」と過去問を軽視する人もいます。

しかし、今回のような問題が出ると、「やっぱり過去問の勉強しなきゃな」と考えて過去問を見て、「自分が行きたい大学は、どんな問題を出題しているのか、どんな人材がほしいと考えているのか」をしっかり考えて受験勉強をするようになると思います。

みなさんも過去問演習を蔑ろにしないで対策をしてくださいね!!

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