教員の待遇について
最近何かと「ブラックだ」と言われ人気が無くなり続けている教員
SNSの「#教師のバトン」を見てみても
- 毎月過労死ラインを超えて働いていて死にそう
- 授業準備の時間がなくて授業がままならない
などなど教員のイメージがすこぶる下がるような書き込みばかり・・・
世間の人から見ても何かと忙しいイメージができている「教員」ですが、この記事ではそんな教員の「給料面での待遇」を暴いていこうと思います
最後までぜひ読んでみてください!!
教員と他の職業の違いはどこにある?
「教員」と「教員以外」の1番の違いは残業代の有無です。
一般的な仕事では仕事の時間が決められています。
例えば高校教員の場合は『 8:25〜16:55 』が勤務時間の場合が多いです
しかし、仕事が多くて勤務時間内に終わらなかった場合残業をすることもあるでしょう
ここで重要なのが、一般企業の場合残業した場合には、その時間に応じて残業代が支払われます(25%の割増賃金など・・・)
が、しかし
教員の場合はどんだけ残業しても残業代がもらえません
これには正当な理由がありまして・・・
日本には忌まわしき給特法という法律があって、そこで「教員の残業代は基本給の4%にする」と決められています。
なのでどんだけ残業をしても残業代はもらえないという現実があります。。。
そのせいで「#教師のバトン」は大荒れなんですよね
じゃあ教員って全然お金もらえてないんじゃないの?
と思う人がいると思うので、次は教員のリアルな給料事情を公開しようと思います。
給与明細の項目
学校の先生はその労働環境の過酷さ・劣悪さなどの負の待遇面ばかりが注目されていますが・・・果たして学校の先生はそんなにもお金を貰っていないのでしょうか・・・?
ということで、ここからは教員の給料を大解剖していこうと思います!
包み隠さずリアルな数値出すから覚悟してね
そこでまずは給料の項目を紹介しようと思います.
先生たちの給料は「基本給」と言われる毎月決まって支払われるお金と、「各種手当」の2つを合計したものが「額面給与」として支払われています。
各種手当の内訳
各種手当の内訳には以下のようなものがあります
- 教職調整額
これがいわゆる「残業代」.金額は全教員一律で基本給の4%
- 地域手当
働く地域によって異なる.詳しく知りたい人は
「〇〇県 教員 地域手当」
と検索してみてください.同じ県内でも金額がことなることがあるので要チェックです!!
- 住居手当
持ち家ではなくて、賃貸のアパート・マンションに住んでる場合にもらえる手当です.
大体の目安は「家賃額の半額」で、手当の上限額は3万円前後です.
- 扶養手当
奥さんや子供がいる場合にもらえる手当です.
配偶者→約7000円、子供→1人につき1万円前後が目安です.
- 通勤手当
勤務にかかる距離に応じて支払われる手当です.
新幹線や高速道路の場合も条件を満たせば支払われます.
- 管理職手当
校長先生や教頭先生に支払われる手当です。
校長だと約7万円、教頭だと約5万円が手当としてつきます.
- 定時制・通信制手当
夜間や昼間の定時制や公立の通信制高校で働く場合は手当が別でついて、金額の目安は「基本給の6%前後」です.
- 産業教育手当
工業科目を担当する教諭に支払われる手当で、金額の目安は「基本給の5%前後」
- 単身赴任手当
単身赴任している職員に支払われる手当で、目安は3万円
- 義務教育手当
普通科を担当している教諭に支払われる手当で、目安は3000円程度です
があります.
そのほかには
- 特殊勤務手当
これがいわゆる部活の手当です.
手当は「休日の練習や練習試合」と「公式戦の引率」の2種類に分かれています
休日の部活動 | 大会の引率 |
2700円 | 5100円 |
- 期末手当と勤勉手当
こがいわゆるボーナスです.
ボーナスの総金額は「(基本給+調整額+地域手当)×4.5」です.
月給と年収を予想してみよう!
ここではモデルケースとして大卒初任者(22歳)の給料を計算してみようと思います!
大卒初任:普通教科担当:運動部顧問:独身:家賃6万 |
いま初任者の初任給が大幅にUPしたので、大卒初任給は¥235,000円程度です
すると各種手当は・・・
- 調整額は¥9,400
- 地域手当¥23,000
- 義務教育手当¥2,000
- 住宅手当¥28,000
- 通勤手当¥3000
なので、額面給与の合計は¥297,400です.
また、ボーナスについては
(¥235,000+¥9,400+¥23,000)×4.5=¥1,203,300です.
・・・
多分大卒初任者にしては貰えているほうですよね・・・?
まとめ
今回は教員の給料面にフォーカスをしてみました。
ネットに上がっている給料情報は嘘か本当かわからない情報も多いですが、私は実際に公立高校で勤務していた過去があるので、本日紹介した給料の情報は参考になると思います.
昨今は待遇改善が囁かれていますが、大卒初任者から日本の平均年収を超える金額を貰えている現状をみると、教員は十分に高待遇だと思います。
月平均残業時間が66時間の現状を見ると、調整額約9000円は安すぎる気もする・・・
今後の改善に期待をしましょう!
今回の記事を読んで教員を目指したくなった人はぜひ教員免許を取得して現場で働きましょう!
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